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実家を売るなら「相続前」と「相続後」どちらが良い?~最初にやるべき実家の相続対策とは~

  • 執筆者の写真: 山岸 誠
    山岸 誠
  • 7月3日
  • 読了時間: 3分

相続のご相談を受けていると、「実家は親が元気なうちに売った方がいいのでしょうか?

それとも相続してから売った方がいいのでしょうか?」というご質問をいただくことがあ

ります。

結論から言うと、どちらが良いかは、ご家庭の状況によって異なりますそのため、

一概に「こちらが正解」と言えるものではありません。


【相続前のパターン】

例えば、親御様が施設へ入居され、ご自宅に戻る予定がない場合は、相続前に売却を検討

するケースがあります。実際に、「施設の入居費用や今後の生活資金に充てたい」という理

由で、ご実家の売却をご依頼いただくことも少なくありません。


また、建物は人が住まなくなると急速に傷みが進みます。定期的な管理や草刈り、固定資

産税などの負担も続くため、今後使う予定がないのであれば、早めに方向性を決めること

で資産価値の低下を防げる場合があります。


一方で、親御様が現在も住んでいる家であれば、無理に売却を急ぐ必要はありません。住

み慣れた家は生活の場であるだけでなく、多くの思い出が詰まった大切な場所です。ご本

人の気持ちを尊重しながら、将来どうしていくのかを家族で話し合うことが大切です。


【相続後のパターン】

相続後に売却する場合には、相続人全員で意思をまとめる必要があります。しかし、実際

の現場では、兄弟姉妹それぞれの考え方が異なり、話し合いがまとまらないケースもあり

ます。


私が担当したご相談の中には、相続後に売却の方向性が決まらず、実家を約 15 年間空き家

のままにしてしまったケースがありました。ようやく売却することになった頃には建物の

老朽化が大きく進み、中古住宅としての価値はほとんどなく、土地としての価格で売却せ

ざるを得ませんでした。


もちろん、すべてのケースがそうなるわけではありません。しかし、時間が経過するほど

建物の価値は下がり、管理の負担も大きくなっていくのは事実です。

だからこそ、親御様が元気なうちに「この家を将来どうしたいのか」を家族で話し合って

おくことが大切です。


【まず最初にやりたい実家の相続対策とは?】

相続対策というと、相続税や遺言書を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、不

動産の立場から見ると、本当に大切なのは「家族が困らないための準備」です。

実家を売るか残すか、その答えを今すぐ決める必要はありません。


まずは親御様の考えを聞き、ご家族で方向性を共有しておくだけでも、相続後の負担は大きく変わります。

相続相談の現場では、「もっと早く話しておけば良かった」という声を本当によく耳にしま

す。反対に、事前に家族で方向性を共有できているご家庭は、相続後の手続きも比較的ス

ムーズに進む傾向があります。

相続は財産を引き継ぐだけでなく、ご家族の想いを引き継ぐ機会でもあります。

「まだ先のことだから」と思える今だからこそ、一度、ご家族で実家について話してみて

はいかがでしょうか。その小さな一歩が、将来の安心と円満な相続につながっていきます。


不動産コンサルティングマスター 山岸 誠

 
 
 

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