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「相続税がかからないから安心」ではない?~実際の相続相談で多い、家族が困る相続とは~

  • 執筆者の写真: 渡辺和子
    渡辺和子
  • 7 日前
  • 読了時間: 2分



「うちは財産がないから、相続でも揉めないと思います。」

相続相談の場で、よく耳にする言葉です。

しかし実際には、相続税が発生しないご家庭でも、

相続をきっかけに家族関係が悪化してしまうケースは少なくありません。理由の多くは、“事前に話し合いができていないこと”です。

例えば、

・誰が実家を管理するのか

・親の介護負担をどう考えるのか

・預貯金や不動産をどう分けるのか

・親は本当はどうしたかったのか

こうしたことが曖昧なまま相続が発生すると、家族それぞれの想いや事情がぶつかりやすくなります。


実際にご相談いただいた中でも、こんなケースがありました。

親御様が亡くなられた後、ご兄弟で遺産分割の話し合いを始めたものの、介護を担っていた

方は「自分が一番支えてきた」という想いがあり、一方で離れて暮らしていたご兄弟は「法

律上は平等ではないのか」と考えていました。

どちらが悪いわけではありません。

ただ、“親御様の考え”や“家族としての方向性”を事前に共有できていなかったことで、感情

のすれ違いが大きくなってしまったのです。


相続は、単なる財産分けではありません。

そこには、長年の家族関係や想いが深く関係しています。

だからこそ、FP として大切だと感じているのは、“節税対策”だけではなく、

「家族が困らない準備」をしておくことです。

例えば、

・財産を一覧化しておく

・不動産を今後どうしたいか共有する

・介護や老後の希望を話しておく

・必要に応じて遺言や保険を活用する

こうした準備を、親御様が元気なうちから少しずつ始めておくことで、相続後の負担は大きく変わります。

特に最近は、不動産や介護、認知症対策など、相続の問題が複雑化しています。

「まだ早いかな」と思っているうちに、判断が難しくなるケースも少なくありません。

一方で、早めに話し合いができているご家庭ほど、相続後もスムーズに進む傾向があります。


相続対策とは、“亡くなった後の話”ではなく、“今後も家族が安心して暮らしていくための

準備”です。

「何から始めればいいかわからない」

「うちはまだ大丈夫だと思う」

そんな段階でも構いません。

まずは現状を整理し、ご家族にとってどんな準備が必要なのか、一度考えてみることが大切

です。


ファイナンシャルプランナー 渡辺和子

 
 
 

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